「梅毒」と言えば、一昔前に流行った性感染症で、今では感染しないと思われている事が多い感染症です。
しかし、現在その梅毒を発症してしまう患者が激増しています。
梅毒は、何も対処しないまま放置してしまうと神経障害や脳の壊死など、命に関わる病気になります。
この梅毒になる原因は性行為によるものだとされていますが、その他にも遺伝や血液感染、唾液感染など様々な感染経路が存在し、いつどこで梅毒になってもおかしくない状況です。

この梅毒を意図して予防するのはかなり困難な事ですが、感染した後も出来る対処法として「初期症状に気づく」事も非常に重要です。
梅毒は、初期症状が見えるようになるまで3週間ほどかかります。
まず現れてくるのが、感染箇所に生まれる固いしこり(初期硬結)です。
初期硬結のしこりを確認するのは簡単ですが、これはすぐに消えてしまうので、この段階で梅毒だと気づける人はほとんどいません。

しこりが出来た皮膚は破れて硬性下疳になります。
硬性下疳は、男性の場合は冠状溝や包皮、唇などに多く出来、女性の場合は子宮頸部や唇などが多く、陰部に症状が発生する事が多いです。
指先などに感染するケースもあります。
この症状が出た箇所には「梅毒トレポネーマ」という病原菌が存在しているので、他者が触れてしまうと、そこから梅毒に感染してしまうケースも少なくありません。
また、硬性下疳になるとリンパ節の拡張が発症箇所の周囲で始まりますが、この時点では痛みもなく、リンパ節の拡張を確認する事が出来ません。

以上の初期症状は次第に体から消えていくので、ここで自然治癒したと安心してしまう人もいますが、これは第1段階です。
発症してからしばらく潜伏して力を蓄えた後に第2段階へと進行していきます。
第2段階まで進行してした場合、発見する事は容易くなりますが、その分対処が難しくなってしまいます。
初期症状をよく見極め、対処していく事が一番重要な事です。

梅毒の原因について

梅毒になる原因として、一番代表的なのは性行為による感染です。
ノーマルセックスで感染するケースももちろんありますが、不衛生な環境下で行われるアナルセックスなどでも感染する事が多いです。
コンドームの装着で予防できると言われていますが、このコンドームからも感染する可能性は大きく、決して最善の予防策だとは言えません。
また、感染者と接吻や接触を行うだけでも感染するケースがあります。

性行為による感染以外にも、母子感染も存在します。
梅毒トレポネーマはその潜伏性の強さから気づかずに妊娠してしまうケースもあります。
しかし、感染者から与えられる栄養には梅毒トレポネーマが少量ずつ含まれているケースもあり、子供を出産しても生まれながらに梅毒を患っている子供が産まれてくる事もあります。
この場合は親が妊娠前の性行為で発症していたというケースも多く、家族が全員梅毒を患ってしまっていたという患者報告も存在します。

性行為や母子感染は主に遺伝子や体細胞に梅毒トレポネーマが入り込む事で感染しますが、内部感染の他に皮膚から感染する事も少なくありません。
その感染経路の1つは感染者が使用してまだ新しいタオルです。
感染者の皮膚を拭いた後のタオルには、ほとんどの場合梅毒トレポネーマが付着してしまいます。
これをそのまま使用してしまうと感染してしまいますが、対処する方法があります。

梅毒トレポネーマは病原菌の中でも乾燥に弱いです。
水分を拭き取ったばかりで湿気が残っている状態では梅毒トレポネーマは生存する事が出来ます。
ただ徐々に乾燥していくに連れその病原菌は壊死していきます。
タオルは一度乾燥させてから使用するという方法もありますが、別のタオルを使用するのが最も有効的です。