梅毒の検査は血液を採血して梅毒血清反応検査を行います。
いくつか種類があり、牛から採取した「カルジオリピン」と呼ばれている脂質を抗原にして血清の中の抗体とどう反応するかを調べる方法です。
昔からある「ワッセルマン反応」や緒方法・ガラス板法といったものがあり、総称で「STS」と呼ばれています。
梅毒の病原体自体を抗原として血清を加え反応を見るというTPHAやFTA-ABSテストなどもあり、総称で「TP」と呼ばれています。

STSは感染してから4週間前後に陽性になり、TPは更に時間が必要となるので一般的な梅毒のスクリーニング検査にSTSなどを利用することが可能です。
STSは梅毒の病態が第1期~第3期に進むに連れ反応が強く現れます。
治療していくと反応が弱くなり陰性になっていくので、STSは治療効果を把握するにおいて大切な目安です。

血液検査結果の判定は、まずスクリーニングでSTSが実施されます。
STSは梅毒はもちろん膠原病や肝臓病・妊娠などでも陽性と出ることがあり、陽性の場合はTPHAも行ない陽性の場合は梅毒だと診断することが可能です。
STSは陽性でTPHAは陰性の場合、FTA-ABSテストを行ないこれが陽性の場合は梅毒と診断します。
梅毒に感染した後に抗体が検出されるまでSTSの場合約4週間かかりTPHAの場合は更に2週間かかります。
避妊具を使用しない性行為や風俗の利用などで感染が疑わしい場合、行為から4週間以上過ぎてから検査を受けることをおすすめします。

検査結果が陰性でも疑わしい場合、3~4週間してから改めて検査を行なう人もいます。
梅毒は放っておくと悪化するので、その進行を早い段階で止めることが大切です。
感染したかもしれないと思ったらすぐに医師と相談し、検査を受けることをおすすめします。
悪化する前に適切な処置を行うことによって、症状を抑えたり改善することが可能です。
パートナーにうつさないようにするのも大事です。

梅毒の治療期間は症状によって変わる

梅毒血清反応検査で陽性反応が出たら、クリニックでの治療を行います。
治療は梅毒の症状によって期間が異なり、病期が感染してからどのくらいなのかや病気の段階において治療に必要な期間を確認することが可能です。

第1期は感染してから3週間~3カ月頃のことで、感染した部位にしこりなどが出てきます。
この期間に梅毒に感染した確認し治療を受けた場合は抗生物質などの服用に関して、2週間~1か月続けることで改善することが可能です。
比較的軽度な状態なので後遺症が起こらない時期でしょう。

第2期は3か月~3年頃で、多くの人が梅毒に気付き治療を始めます。
全身に発疹が現れたり発熱が起こるといった自覚症状が現れるので、梅毒感染を疑って自分で気付くようになります。
抗生物質の服用期間は1か月~8週間ですが、第2期までは「早期梅毒」と呼ばれていてこの時期まで治療を行うと進行を早めに止めることができ改善することが可能です。

第3期は3年~10年頃で、抗生物質の服用期間はかなり長くなり8週間~12週間かかると言われています。
進行を止めることは困難となる時期、ある程度改善したとしてもゴム腫と呼ばれているしこりができてしまった跡が残ってしまうケースがあります。
梅毒治療は第3期になる前に行うことが重要です。

第4期は10年以降になり、この時期になると抗生物質の投与での治療は困難になります。
皮膚や粘膜はもちろん臓器や脳・脊髄などに広がっていて、梅毒トレポネーマは抗生物質の投与で治せるレベルではなくなってしまうからです。
脳や神経・臓器などに発症した場合、発症したいろいろな病状に合致した症状を抑えることができる対症療法を行うことになるでしょう。