日常生活に支障が生じているにも関わらず、特定のものや行動に執着し、自力でやめることが難しいのが「依存症」です。
その中でも特定の性的行為に執着している状態が、「性依存症」です。
性依存症になると特定の性的活動を自力で止めることが難しくなります。
自分がやりたいという思いをコントロールできず、多くの時間をその行為に費やしてしまいます。
潜在的にはやめたいと思いつつ止められないため自分が罪悪感や自己嫌悪に陥ることもありますし、立場を守るために秘密にしないといけないこともあるでしょう。

そして依存症は悪化すると、仕事や人間関係等にも大きな支障が生じてきます。
例えば依存しているものや行動が常に頭から離れない状態になると、集中力が低下します。
さらに性依存症の場合は、浮気・痴漢・盗撮等にもつながる恐れがあります。
浮気はパートナーとの関係性を壊す原因になりますし、痴漢や盗撮は犯罪行為です。
このように自分に不利益なことであると潜在的には分かっていても、自力ではなかなかやめることができないのです。

さて依存症の多くは、負の感情から逃れる手段として特定の行為に手を出すのが最初のきっかけです。
不安・イライラ・退屈さといった負の感情を紛らわせるために行った行動。
もし特定の性的活動に対して楽しい・嬉しいといった感情を抱くと、負の感情は薄れます。
すると脳は次に負の感情を抱いた時も、負の感情を和らげるために同様の行動を望むようになります。

けれども脳は次第に、同程度の活動内容では満足できなくなってしまいます。
快感を得るためにより多くの刺激を欲するようになるために、次第に回数・時間が増えてきます。
さらに負の感情を抱くと、脳がすぐに刺激を欲するようになるために、自力でやめることが難しくなってしまうのです。

このように性依存症は、負の感情を紛らわせることが一つのきっかけとして起こります。
ただし、起こる可能性が高いのは、潜在的に性的活動がストレスを発散するのに良いと感じている場合です。
例えば性的虐待を子どもの頃に受けていた場合、それが親にとってのストレス発散法だと学びます。
すると自分がストレスなどを感じた時に、潜在的にその行為でストレスを和らげることができると学んでいるために、性依存症に陥りやすいのです。
そのため、性依存症に陥らないためには特定の活動だけで負の感情を発散しないようにすることが重要です。

想像しがちな人も性依存症の可能性がある

性依存症は特定の性的活動に対して依存、自力で止めることが難しく、日常生活に支障が生じた状態です。
この性的活動は実際の性行為だけでなく、自慰行為・ポルノグラフィー・性行為に関する想像も含まれます。
つまり性的な考えが頭から離れない、想像しがちな人も依存症の可能性があるのです。

実際、性依存症の診断基準のひとつとして、「過去6か月の間に、大量の時間を、性的な空想や活動に費やした」かどうかが挙げられます。
もし15分以内の場合は問題ありませんが、15分以上2時間未満となると、やや性的なことに関して依存している傾向が、2時間以上となると性的なことに関して、依存している部分が強いと考えられます。
そして実際行動には起こしていないものの、性的なことを想像する時間があまりにも多いと、やがて日常生活にも支障をきたします。
仕事をしている時も想像が止まらなければ、集中力が低下、効率も落ちていくでしょう。
さらに「なぜ考えが離れないのか」と罪悪感を抱いたり、考えていることを秘密にしようとすることもあります。

「自己嫌悪を抱いているがやめられない」もしくは「日常生活に支障が生じている」場合は、依存症の可能性が高いです。
実際行動していなくても、性的なことに関する想像によって問題が生じている場合は、性的依存症のひとつになります。
なお、想像の範囲の対象は現実の人だけとは限りません。
というのも性依存症で定められた性行為のひとつであるポルノグラフィーには、イメージも含まれています。
つまりアニメやゲームなど、二次元のキャラクターに対する性的な想像も含まれるのです。
ですので二次元のキャラクターに対して執着している場合も注意が必要となります。